夜な夜な書き綴る、パパのノート
「いつか散財してみたい・・・」
もうずいぶん前になるが、木造のアーチ橋で有名な山口県の『錦帯橋』のかかる錦川沿いにリバーツーリングをしたことがあった。仕事が終わり高速を飛ばしてツーリングのスタート地点に移動しテントを設営し野営。酒に合う簡単な肴を作り焚火とともに夜を過ごす。満天の星空と、川の瀬音。山肌を縫うように走る錦側鉄道の最終列車の音を聴きながら明日の川下りに思いを馳せる。止められない遊びである。カヌーは普段の視線とは全く異なり、視線は低く川面に限りなく近い。普段決して踏み入れることの出来ない中州へ渡り見る景色には格別のものがあり、移動中に見るものも 野生の猿や猪の親子・鹿等、様々な動物にも出会うことが出来た。数々の瀬をクリアし、沈することなく仲間と下り終えた後の充実感には何者にも代え難いものがある。
作家・椎名誠によって世界で初めて「カヌー犬」と呼ばれることになったガクは、さすらいのカヌーイスト・野田知佑のよき伴侶となって日本および世界各地を旅し、またテレビCMや映画に出演、勇名を馳せる。しかし、そのガクにも老いが忍び寄って…。類まれなる雑種犬とさすらう男がつむぐ哀切の物語。